Aqoursが5thライブで伝えたかったことを考えた

5thライブは文句なしに楽しかったです。叫んで、泣いて、笑って、幸せな時間を過ごせました。でも今までのライブとは異なる部分を感じたのは確かです。なぜこの構成にしたのかを、自分なりに考えました。

 

以下、Day2セトリ

1.僕らの走ってきた道は…
2.スリリング・ワンウェイ
3.青空Jumping heart
MC(コーレス)
4.SKY JOURNEY
5.Daydream Worrier
幕間アニメ
6.逃走迷走メビウスループ
7.予測不可能Driving!
8.Marine Border Parasol
9.ハジマリロード
幕間アニメ(劇場版映像)
10.Hop? Stop? Nonstop!
幕間アニメ
11.HAPPY PARTY TRAIN
12.”MY LIST” to you!
13.未来の僕らは知ってるよ
14.SELF CONTROL!!
15.Believe again
幕間アニメ(劇場版映像)
16.Brightest Melody
17.Over The Next Rainbow
MC
18.Jump up HIGH!!
EN1.卒業ですね
EN2.Guilty!? Farewell party
EN3.サクラバイバイ
幕間アニメ(劇場版映像)
EN4.Next SPARKLING‼︎

 

今までのライブとの違い

まず劇場版の映像を使って、物語性を与えた曲が少なかった。ストーリーを重視するなら3年生の逃走曲「逃走迷走メビウスループ」から、鞠莉の母親との争い、スクールアイドルの素晴らしさを伝える「Hop? Stop? Nonstop!」は一続きであるべきだと思います。また、Saint Snowの登場も唐突でした。曲の前に鹿角姉妹のストーリーに触れることはありません。

アニメの挿入歌もほとんど歌っていません。劇場版曲以外ではたったの3曲。それもオープニング曲と「SELF CONTROL!!」のみ。

アンコールではキャストのMCが全く無く、卒業ソングが披露されます。

 

現実とアニメの乖離点と共通点

劇場版でAqoursは3年生の卒業後もAqoursを続けることを決めました。ですが、キャストの皆さんにはもちろん卒業はありません。これからも9人のAqoursとしての活動が続きます。ここが現実とアニメの大きな違いです。3年生が卒業したAqoursと9人のAqours。アニメとのシンクロが大きく崩れたと言えます。

でも、どちらのAqoursも根っこは同じだと思うんです。どちらのAqoursも、これからもAqoursとしてスクールアイドルを続けていくことを決断しました。それは人数が変わっても関係ない。果南が劇中で言ったように、3年生の想いはAqoursに残っています。現実もアニメもメンバーの想い自体は、共通なのだと思います。

 

ライブで伝えたかったこと

アンコールでMCがなかったことは、キャストではなくキャラをより全面に出した演出だと思います。
「卒業ですね」で卒業を実感し。
「Guilty!? Farewell party」で卒業をお祝いし。
「サクラバイバイ」で笑顔のお別れをし。
「Next SPARKLING‼︎」で1,2年生が次の輝きを目指し始める。

これはキャストも観客も一緒になって、避けられない3年生の卒業を実感するための選曲だったのかも。

 

ライブ本編は、キャストの力をキャラと観客に見せる時間だったのかなと。アニメ挿入歌が少なかったことからこんなことを考えました。

アニメという物語がなくても、Aqoursはこんなに素晴らしいパフォーマンスができるようになったよと。こんなに楽しいライブができるくらい成長したんだよと。そして、現実でもアニメに負けない物語を作って行くんだと。

もちろんアニメを大切にしているのは変わりません。インタビューなどでキャストの皆さんがキャラクターをどれだけ大切に考えているのかは痛いほど伝わってきますし、op曲やHPT、劇場版曲のシンクロは非常に努力が重ねられています。「僕らの走ってきた道は…」のダイヤの歩数合わせなど、非常に緻密な努力によってキャストの皆さんはシンクロを完璧なものに近づけようとしています。ライブを重ねるごとに修正されていくシンクロは、やはりラブライブの魅力の一つです。

しかし、劇場版の放映でアニメの物語が終わりました。歌に込められた物語性も魅力の一つですが、どうしても次回以降のライブはストーリーという大きなライブの柱が抜けます。

それでもAqoursは走り続けることを決めています。次回のライブも発表されていますし、フェスやアニサマなど、まだまだAqoursは前に進みます。「前に進み続ける。」それはキャラもキャストも共通の想いのはずです。だからこそキャストの力をアピールする場が必要だったのではないでしょうか。キャラクターの想いを背負ってこれからも走り続ける。キャストのAqoursとしての決意表明のように感じました。

 

終わりに

ちょっと小難しいこと考えてみましたが、Aqoursのライブってやっぱ楽しいですよ!期待以上のものを次々に繰り出して来てくれる。それに負けないようにファンも全力で追いかける。そんな空気感がとても好き。これ以降のAqoursも変わらず応援していきます。